日本に暮らす不法滞在者を含む4人のフィリピン人――昼は工場、夜はバーで働いて故郷に仕送りする初老のベンジー。日本人と結婚してアパート経営を生業とするリンダ。フィリピン・パブのホストとして働くものの借金がかさむマヌエル。建築作業員のロデル――。誰もが追い詰められ、身を隠して生きるなか、ある事件をきっかけに危機的な状況が到来する…。真冬の福岡と旭川で撮影を敢行した話題作。ファハルド監督は『アモク』(11)『果てしなき鎖』(12)でアジアフォーカス・福岡国際映画祭に招かれた際に人脈を広げ、念願の日本ロケを実現させた。ブリランテ・メンドーサがエグゼクティブ・プロデューサーを務めている。シナグ・マニラ映画祭2015で最優秀作品賞・監督賞など7部門を制覇。福岡フィルムコミッションが全面協力し、国際交流基金アジアセンターが助成と、日比のコラボレーションで製作されている。