タイ南部出身のムスリムの少女ミニーは料理が苦手。偉大な宮廷料理人だった曾祖父に憧れてバンコクで料理人になろうとするが上手くいかない。ふとしたきっかけで富豪の青年オーナー、ハンサスが経営するムラユ料理(マレー由来のイスラム料理)の高級名店にシェフの助手としてもぐり込むが、重要な賓客に出す料理の味付けに失敗し、店のランクを下げてしまう。店の再起をかけ、曾祖父秘伝のビーフスープの復活に挑むミニーはレシピを探しに帰省するが、その前に難題が待ち構える…。タイ映画では珍しいバンコクのムラユ料理レストランとイスラム教徒が多く住むタイ深南部を行き来するラブコメディー。クリアンクライ・モンウィチット監督(撮影も兼ねる)のデビュー作。